五感が衰えない準備

 

デジタル性能の向上により、人間の様々な能力が奪われそうになっている様に感じてらっしゃる方も多いのではないでしょうか?

例えば、オペレーションAIによる自動チャット、AIやIoTなどの最先端技術による車の自動運転や今話題のチャットGPT・・・など
それらの恩恵は、すごく身近なところでも感じる様になってきました。

このように「便利」を求める近代文化の進歩により、今はまだ僅かながらに対応できていることも、電話番号が覚えられなくなったように、気がつけば「できない能力」へと変わってしまった「本来できていた能力」のことを、社会的に容認されてしまっているのかと思うと残念だと思いませんか?

ほんとにそれでいいのでしょうか?というか、自分は嫌です。
だからどうすればこの社会の便利に、自分が今持ち合わせている人間としての五感が、衰えないようにできるのかを考えてみました。

足るを知るということ

そして、その解決策は田舎(過疎地域)にあるのではないかと思うようになりました。

具体的にどういうことかと言うと、都会と田舎で暮らす二重生活がもたらす「満ち足りた生活と足りない生活」が必要ではないかと・・・
欲しい物があればすぐに準備することのできる都会暮らしと、予め想定して準備をしておかないといざという時に揃わないこともある田舎暮らしとのギャップが、これからも鈍感にならずに生きていくことと向き合ういい機会になるのではと思っています。

今都会で暮らす子ども達にとって、田舎での生活は経験したことのない生活の宝庫であり、その反対に田舎で暮らす子ども達にとっての都会での生活は、将来の生活に対する予行演習にもなりえる経験となります。

これは子どもだけでなく、大人にも有効な手段だと思っています。
この両方の経験があることで、便利なことで五感が鈍くなってしまったとしても、不便なことがあることで鈍くなりそうな五感に働きかけられる刺激は、計り知れないものがある様に思います。

この先、都会は次から次へと開発された便利なもので埋め尽くされたスマートタウン化が進むことでしょう!
それらの恩恵が田舎にまで届くのはいつことあろう?って感じですが、設備投資や利用者の確保など様々な足りないことが足枷となり、なかなか進まないことは目に見えていますが、その逆にスマートタウン化されない事がもたらす、田舎ならではの文化もあるのではないでしょうか?

そしてそれらは今から活動をすれば、まだ残すべき文化ともなり得るかもしれません。
日本らしい昔ながらの文化もあり、近代文化と共存することもできる新しい日本文化が誕生するかもしれませんね。

 
最終更新日:2023/01/14(土)22:26

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